脳腫瘍という大きな病気になって、
普通に生きることの素晴らしさを実感しているところです。

重病人になって、「病人に決して言ってはいけない言葉」に気づきました

わたしが実際に病気になり、
しかも、手術をするまでは、
このまま手術をしても死ぬかもしれないし、
手術がうまくいっても命が限られているかもしれない
、と言われていました。


本当は手術前にどれだけの人に打ち明けるかを迷っていましたが、
術後のことも何も見えていない状況だったので、
音信不通になることで迷惑をかけてしまわないように、
ある程度の人には打ち明けました。
自分が大切に思っている友人には、
手術日が決まる前から打ち明けていました。

たくさんの人が声をかけてくれましたが、
それは時にわたしの心を傷つけました。


傷付くくらいなら、打ち明けなければよかったと
後悔することもありました

それを少しご紹介します。

・・・死ぬかもしれないという究極な病人の立場になって、
感じたことを多くの方に知ってもらい、
周りの大切な人を傷つけないようにしてもらいたいと思うからです。


そう。わかっています。

その言葉を言った人たちは、悪気は一切ないということ。
嫌味とか、わたしを傷つけてやろうとか、意地悪とか、
そんなんじゃなくて、ただ純粋に 、
わたしを励ましたり、勇気付けようと思ってのことです。

病人を前にして、意地悪をいうような人はこの世にいません!

だけど、当時のわたしには、
その他人の思いやりの気持ちを感じ取ることは難しい状況にいました。

励ましや応援の言葉の一部が、わたしを傷つけました。

病人とはそんなものです。

もし、これを読まれて、
自分はそんな心の狭い病人ではなかった、と思う方。
本当に尊敬しますし、
自分のことを完全に理解するような、
最高の人たちに囲まれて過ごされているんだと思います。

それでは、早速、その言葉たちを紹介します。




病人にかけてはいけない6つの言葉


1、頑張って!大丈夫だよ!きっと、大丈夫。 

「うん!」って笑顔答えたけど、
そんな楽観的な言葉、聞きたくもありません。

大丈夫っていうことに、なんの根拠があるんでしょうか?
何か言わなきゃいけないと思うのはわかりますし、
かける言葉がなくて、そういってしまうことも理解できます。

でも、医者でもない人に、大丈夫って気休めを言われても、
例えそれが優しさだったとしても、それはわたしの心を乱しました。
「大丈夫って、、、なんでそんなに簡単に、、、何も知らないくせに・・・」

「頑張って」って何?

頑張る方法でも教えてくれるの??
もう頑張り方なんてわかんないよ。

文字通りの励ましなのに、斜めに受け取って苦しみました。




2、わたしも手術したことあるから、でも今元気になったよ 。
  だから大丈夫!頑張って! 

そうだよね。だって、盲腸でしょ?
手術に順位なんてないけど、
その病気って、命に関わるわけじゃないよね?

治すための手術を受けたんだよね?
そして、それが成功して、元気に回復したんだよね?

わたしは・・・・・・・・・・・・・。

一緒にされても、全然励みにならないよ。

むしろ、自分は乗り越えた方だからいいよね、、、
そっちは治る病気なんだからさ。
そんなんで励まさないでよ。

笑って「ありがとう、頑張るね」って言ったけど、
励まされるくらいなら何も言われない方がましでした。





3、原因はなんなの?大丈夫???心配だよ・・・

「原因不明らしいんだ。大丈夫だよ。心配ありがとう。」
これしか答えられませんでした。もうスルーするしかなかったんです。

え??原因???知らないよ。
こっちが聞きたいくらいだし、必死に調べまくったから・・・。

それより、そんな原因聞いてどうするの??

わたしが何か悪いことしたから、この病気になっていいたいの???

わたしを追い詰めないで!!好奇心ならやめてくれないかな。
今はそんな話する気になれないし、それどころじゃないからさ。

心配してくれて、だから細かく聞きたがったんだと思うんですが、、、
あの時は心がすさんでいました。。。


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4、辛い時こそ、家族で力を合わせて頑張って乗り越えて!

「そうだよね!頑張んなきゃ!!」っと元気に振舞ったけど、
いや・・・、辛い時こそ・・・っていうか、
もしかしたら死んじゃうかもしれないんですけど!?

「辛い」とか「力を合わせる」とか
そんな、一緒に乗り越えよう!っていうテンションじゃないから。。

家族の有り難さは十分感じてるし、わたしは十分頑張ってる。

そんなこと他人から言われなくてもわかってる。

励ましのつもりだということもわかっていたけど、
それを文字通り受け取って、元気パワーに変える力はもうありませんでした。





5、みんな心配してるよ。全部言った方がいいんじゃない?
  絶対親身になってくれるよ。
 

「そーだよねー、今迷ってるんだ。今元気だしさ〜。」
と、笑顔ではぐらかしていました。

うーん。。。
わたしが打ち明けたい人にだけ言いました。
だから、誰に打ち明けたらいいとか、
それはわたしが決めることだし、
きっとみんな親身になってくれることもわかっていますが、、、。

その時は「なんで?ほっといてよ」とか思ったりしました。

戦う仲間を増やそうと思って言ったくれた一言。

たぶん、みんな味方だよ!って意味だったんだろうけど、
「した方がいい」とかって言われて、イラっときました。

この必死な状況で、そんなアドバイスいらないからって。

当時のわたしはもう精神病ですね・・・。





6、元気そうでよかった!治ったんだね!

この言葉だけ言ってきた友人。
「ありがとう」って答えたわたし。

・・・そりゃ、ある程度にならないと他人には会えないでしょ。

わたしだって、よだれたらして、必死に息してる時に友人に会いたくないし、
会う余裕があるわけないでしょ。。。

わたしはまだ全然完全状態じゃないし、
普通のことを普通にできない状態なのに、
何も知らないくせに「元気そうでよかった」とか言わないで!

そもそも病気になっで、それが「よかった」ことはなんて一つもない。
だから、別に「元気そう」でもそれは「よかった」わけじゃない。

同じ立場の人に言われたら、「ありがとう、一緒に頑張ろうね」って
なると思うけど、普通の健康な人にそんな風に声をかけられたら、
上から言われてる気がしてしまいました。

「少しは元気になってるの?回復してる?」
って聞いてくれたら、もっと感じ方は違ったと思いますが、
「元気そうでよかった」なんて決めつけられたら、
「簡単に言わないで」って思いました。


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テレビや小説みたいに、
自分の置かれた状況を冷静に見つめ、
「普通に振舞う」ことや「耐える」ことのできる人なんているんでしょうか?

もしわたしが逆の立場だったら、、、
もしわたしが、病気を打ち明けられる側だったら、、、
その時、「彼女」に一体どんな言葉をかけてあげられたんでしょうか。。。


今、元気になりつつある状態で、
同じフレーズを言われても、
わたしを傷つけることはありませんし、
自分を思いやってくれていることに感謝の気持ちが生まれます。


病人自身の心の状態や、その病の状況によって、
人からかけられた同じ言葉が、プラスにもマイナスにも変わるのです。

もし、わたしが今まだ死ぬかもしれないと思う状態が続いていたら、
今までに言われたフレーズで、未だに苦しんでいたかもしれません・・・。

そこから抜け出して、精神的に明るくなれたのは、
病気が良い方向に向かって進んでいるからです。


病人へ掛ける言葉は難しいし、
それが重い病気であればあるほど難しくなります。

そして、思いやれば思いやるほど、
掛ける言葉が選べなくなると思います。

でも、思いやって、選び抜いた言葉には力があります。

涙ながらにかけてくれた励ましの言葉が、
その時のわたしの心を癒し、最高のパワーになったことも多くありました。


今回はなんとなく暗い内容になってしまいましたが、、、
「病人ってそんなもんなんだなぁ」くらいに読んでもらえると嬉しいです。

もし誰かが病気になってしまったら、
優しく思いやりの気持ちで声をかけてあげて下さい。


病人になってひねくれてしまったわたしの気持ち、
でも、心打たれたものもたくさんありました。


病人を傷つけるか、勇気付けられるかは、あなたの人間力にかかっています。


そして、わたしを癒してくれた
「病人にかけるべき言葉」はこちらの記事に書きました。 


世の中のすべての人が、優しい気持ちで生きていけますように・・・。