やはり思うのが、脳腫瘍という大きな病気になって、
毎日が普通に進んで行くこの素晴らしさ・・・。

先日、「病人にかけてばいけない言葉」を書きましたが、
病人は身体が弱くなり、それと同じくらい精神も衰弱します。

だから、些細な、なんでもない言葉がとても傷つきます。
結局病人の身体のことなんて、その人本人にしかわからないから。

だけど、どうしても心が弱くなって、
一人では支えられなくなった時に、
友人がかけてくれた言葉に涙し、
パワーをもらったことも事実です。


今回はそれを少しご紹介します。

もし自分の大切な誰かが人が病人になった時、
なんとか癒してあげたいと思う優しい気持ちをちゃんと届けて欲しいです。


病人への希望



病人にかけるべき6つの言葉

<病人の状態を肯定してあげること>

1、身体が辛いと思うから、今は無理しないでね。

ふっとした瞬間に言われた言葉です。
でも、わたしは当時「何もできなくなった」自分の状況に苦しみました。

時間は進んで行くし、周りは楽しそうに動いてるのに、
自分だけ置いていかれてしまったような、
・・・なんでわたしは何もできなくなってしまったの?と悲しくなっていました。

その時に「今は無理しちゃダメ」って言われて、
今は無理できなくていいんだ・・・ってなんか安心した覚えがあります。

前向きに頑張りたいけど、身体がついていかず落ち込む時に、
「無理しない」「無理できないのが当たり前」といって欲しい。

誰かに自分の今の状況を肯定して欲しいのです。
病人は今の状況に苦しんでいます。

なので、それでいいんだと肯定してください。

「頑張れ!」なんて励ましは、頑張りで報われる時に言う物です。
病気には「頑張り」なんて関係ない。だから、絶対いっちゃいけない。
わたしが今元気なのは、自分の頑張りではなく、
先生の素晴らしい手術の腕と、ラッキーな強運と、現代の薬、
そして、支えてくれた家族のおかげだと思っています。



<自分の思いやりを持っていくこと>

2、これ神社のお守りだよ。元気になってね。
  千羽鶴を作ったからね。 

病気のわたしを本当に気遣ってくれたんだろうな、と思いました。
自分の病気のことを考えてくれて、
わざわざ神社にお参りに行ってきてくれて、そしてお守りを。。。

わたしはアメリカにいたので、彼女はそれを送ってくれました。
電話越しに聞いた言葉でしたが、それだけで気持ちが温かくて、包まれました。

別に、物が欲しいわけじゃなくて、
その気持ちがとってもうれしかったです。

千羽鶴を折ってくれた友人もいました。
鶴を千羽折るなんて、並大抵なことじゃなりません。
自分の時間を割いて、必死に追ってくれたんだと思います。
一体どれくらい時間がかかったんでしょうか・・・
ここまでしてくれる友人たち。
言葉がなくてもその気持ちがわたしを強くしてくれました。

もしわたしの友人が病人になってしまったら、
その病気の程度によりますが、祈らなきゃいけないくらいの病気だったら、
お守りを持って、鶴を折ってお見舞いに行こうと思います。



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<聞き役に回ってあげること>

3、ゆっくり、ゆっくりね

病気から回復することは容易ではありません。
ましてや手術をしたとしたら、麻酔や服用している薬の副作用もあり、
術後は「死にそう」なくらい苦しみます。

それを見ることはない人は、
そのことに気づいてあげられません。

わたしの場合は脳の手術で、後頭部を20センチくらいは切りました。
でも、麻酔で寝てたし、手術自体はあっという間。
そしてら数日で色々と回復するんだと勝手に思っていました。

だけど、戦いは手術が終わりじゃないです。
「手術終わってよかったね」なんて軽い言葉は絶対やめてください。
何も知らない人は、「もう大丈夫だね」とかそんな風に声をかけてきますが、
手術後から、また長い戦いが始まるから・・・。

「ゆっくり、ゆっくりね」って、
焦るわたしをなだめるように声をかけてくれました。
わたしが散々彼女に色々と話したからです。

彼女は聞き役に回ってくれたから、
わたしは気持ちが晴れたんだと思います。

病人だから甘えるわけじゃないけど、
その人を大切に思うなら、
大目に見て、いつも以上に気を使ってあげてください。

そして、聞き役に回って、相槌を打って、
「そうだね」「ゆっくりね」「うん、うん」と、心を落ち着かせてあげてください。



<家族への敬意を示すこと>

4、いいご主人がいてよかったね

病気になって、家族にたくさん迷惑をかけました。
他人には言えないような、ひどいことをたくさんしてしまったし、
当たってばっかりしてしまいました。
でも、何も言わずに必死に支えてくれた主人。

病人を励ます言葉というのは、病状だけのことに限りません。

わたしが手術を乗り越えられたのは、主人と自分の家族のおかげです。
だから、手術の話をした時に言ってくれた彼女の言葉が、
本当にわたしの心をわかってくれたような気がしてうれしかったです。

そして、より一層感謝の気持ちが大きくなりました。
そう、家族のおかげでここまでこれたんだから、
これからも頑張らなきゃ!と前向きになりました。

そして、支えてくれる素敵な家族がいることに、
病気になっていても幸せを感じるられる唯一のポイントです。
病人本人が一番感謝しているところだからです。

病気のことばかりではなくて、
取り巻く家族への労りや尊敬が病人にも伝わります。



<辛い時に一緒に泣いてあげること>

5、・・・ぅ・・・わたしが泣いちゃいけないよね。 

いいんです。
一緒に泣いてください。

わたしがこんな重病になって、やっぱり話したくなる人はふっと浮かびました。
心を許している人には、辛い時に「つらい」と言います。

そんな時に、「大丈夫だよ!頑張って」とか、「すぐ治るよ」とか
根拠のない励ましをされてしまっては、もうこれ以上その人には話しません。

下手に明るく振舞おうとするのはやめてください。
それはかえって不自然です。

わたしの友人は、
「わたしが泣いちゃだめだよね、あめりが頑張ろうとしてるのにね・・」
と言って、一緒に涙を流してくれました。

わたしのことを自分のことのように感じて、親身になってくれる友人。
その存在にとても助けられました。

弱気になるのとは違います。
感情をむき出しにしている病人には、
一緒にその感情に同調してあげるか、
それとも聞き役になってあげるか、どちらかです。

明るく励ましても全然伝わってきません。




病人と向き合う一番大切なこと

もしわたしが逆の立場だったら、、、
もしわたしが、病人と話す立場だったら、、、

たぶん、病気になる前は、その立場だったら、、、と考えても、
良い答えが思いつきませんでした。

でも、今思うことは5つです。


  1. 病人のことを肯定する
     
  2. 病人への思いやりを届ける
     
  3. 励まさず、病人の聞き役に回る
     
  4. 病人の家族への敬意
     
  5. 一緒に気持ちを共有する
     
結局、どれだけその人を思っているかがちゃんと伝わるかということです。

病人に誤解を与えたくなければ、下手に元気よく励ますよりも
ゆっくり会話をしましょう。
ポジティブなオーバーリアクションは逆効果です。

そして、もし本当に自分の気持ちを伝えたいなら、
自分ができる最大のことをやりましょう。
たぶん、お守りじゃなくても、病人が「大好きな」りんごを
1個持っていくのでも、で紙を描いて持っていくのでもいいはず。

どれだけ本人を思いやっているかが伝わることが、
病人にとっての励ましになります。 
自分にはちゃんと味方がいるんだと感じられます。

そして、病人に接するときに気をつけてほしいです。

病人と接する時に気をつけてほしいと思った、
実際にわたしが掛けられて傷ついたり、嫌な思いをした言葉は、
この記事に書いています。→「病人にかけてばいけない言葉」

共感していただけますかね・・・?

何はともあれ、
世の中のすべての人が、優しい気持ちで生きていけますように・・・。