いきなりの結果報告

一瞬意識を失った、それだけのことでしたが、
アメリカの 病院で検査・診察をうけることになりました。 

それで、結局MRI検査結果は 、「異常あり」。

MRI検査とEEG検査を受けた後、3日後くらいにかかってきた電話


いきなりの電話連絡・・・。


英語もさることながら、自分のことのように思えず、
現状がわからず、本当に戸惑いました。。。
戸惑ったという言葉はちょっと違うかな。。。
・・・うーん、放心状態だったというか、一気に力だ抜けたというか、、。
まだ、「脳腫瘍」宣告されたわけでもないのに、
いきなり自分の毎日がその瞬間から崩れた、そんな感じです。

スポーツジムからエクササイズを終えて、爽快な状態で外を歩いてた時、
急に電話がかかってきました。

アメリカののどかな風景が、いつもと違って見えました。




初めての感情。今にも泣き出しそうな・・・

検査で「異常がある」なんて出ると思ってなかったわたし。
だから、その電話を受けて、いてもたってもいられなくなり、
必死に主人のいる図書館に向かったのを覚えています。

その日主人は図書館に調べ物か何かをしに出かけていました。

携帯電話を切った時から、もう涙が出そうで、
気を抜いたら、すぐにでも大泣きしそうなくらい心が震えていました。

でも、とにかく足を動かして歩いていないと気が狂いそうだったし、
家に帰ったり、カフェに入って、
ちょっとでも何か考える隙を与えてしまったら、
声を出して泣いて壊れてしまいそうでした。

別にまだ「死ぬか、生きるか」という状況でもないのに・・・。

でも、健康で、今まで病気もしたことがなかったから、
「健康じゃなくなるかも?」
ということが怖くてしょうがなかったです。

想像もしていなかったことが起こって、
「普通」じゃなくなることがどんなことかも想像できてなかったけど、
「自分の普通の世界」が一瞬で崩れていったって感じました。

この後の「脳腫瘍です」宣告の時も辛かったけど、
「異常あり」と言われて、詳しいことは後ほど・・・という
この宙ぶらりんな状態もきつかった・・・。

大げさだけど、「わたしの人生がこのままどうなってしまうの?」とか、
「普通じゃなくなったの?わたしは???」とか、
そんな風に考えました。
 



主人の困り顔

アメリカののんびりした風景と真っ青な空の下で、
泣きそうになりながら、必死に主人のもとへ向かいました。

主人に連絡をしていたので、
ちょうどわたしが着くタイミングで図書館の外に出ていました。

今でも忘れられないのが、その時の主人の
なんとも言えないような表情。

その主人の表情を見た瞬間、
「あ・・、かーくん(主人)もなんか知っているんだ、、。」
ってわかりました。 

とにかく、かーくんはすぐに図書館の会議室みたいなところを予約してくれて、
そこで二人で話すことになりました。

わたしはすでに涙目・・・。

どうやら、わたしに一度病院から不在着信が入っていたんですが、
病院はその間に主人に電話をしたようです。
そして、同じような連絡を主人にもしていたようでした。

わたしは、その不在着信1回の後の電話を取りました。

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頭痛と脳腫瘍のわたし

検査結果報告を電話で受けた「わたし」。


脳腫瘍持ち妻の夫
わたしより少し早く病院から電話を受けて
事情を知っている主人。「かーくん」


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頭痛と脳腫瘍のわたし

あのね、さっきね、病院から連絡があったの、検査結果。



脳腫瘍持ち妻の夫
うん。



頭痛と脳腫瘍のわたし

あのね、さっきね病院から連絡があったの、検査結果。



脳腫瘍持ち妻の夫
うん。



頭痛と脳腫瘍のわたし

それでね、うぅ。。。ぐぅぅ。。。。うぅう。。。。。。
・・・・・・・・・・・・・うぅぅうう、、、、、


頭痛と脳腫瘍のわたし

それでね、なんかよくわからなかったけど、
脳に・・・・・・。。。。脳の写真に・・・・。うぅ・・・・。



脳腫瘍持ち妻の夫

・・・・。



頭痛と脳腫瘍のわたし

ぅうぅう・・・・・・・・・。 



脳腫瘍持ち妻の夫
・・・・。
実はさっき病院から連絡があったんだ。

 
頭痛と脳腫瘍のわたし
ぅうぅう・・・・・・・・・。 



頭痛と脳腫瘍のわたし

専門的なところで見てもらって、うぅぅう・・・・・
ぅぅううう。。。。詳しいことを聞くんだって。


脳腫瘍持ち妻の夫
うん・・・・。



頭痛と脳腫瘍のわたし
ねぇ・・・・・??
ぅぅううう。。。。異常ってどういうことなんだろう??


頭痛と脳腫瘍のわたし

う、、、うぅぅええぇええーーん、、、、、
うぅ、、、、、。。。。。。。。。。。・・・・・・うぅぅ・・・・

 
脳腫瘍持ち妻の夫

とにかく、専門の先生に診てもらおうね。



頭痛と脳腫瘍のわたし

う、、、うぅぅええぇええーーん、、、、、
うぅ、、、


頭痛と脳腫瘍のわたし

う、、、うぅぅええぇええーーん、、、、、
うぅ、


脳腫瘍持ち妻の夫

・・・・。

 
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主人はその図書館の会議室でずっとわたしの終わりのない問いに、
「うん、うん」と言って聞いていました。
ハンカチを差し出してくれたけど、
わたしの涙は止まることはありませんでした。

主人は泣き止まないわたしに、
どう接してあげたらいいかわからない、といった表情をして
わたしの繰り返す質問に頷いていたように思います。

でも、その後の予定をキャンセルして、わたしの傍についていてくれました。


とにかく、何か「普通」に進んできた時間の流れが一気に壊れて、
もう戻れない気がしていました

まさか、その後、もっと苦しい涙を流すことになるとは知らずに、
この時もただひた目から涙がほぼれ落ちてきました。。。。



感情・思考をコントロールできなくて・・・


その日、図書館から出てどう家に帰ったのか記憶があまりありません。
確か、もう晩御飯を作る気力も無くなって、
しかも、どうしても和食が食べたくなって、
あまり行かない高めの日本食屋さんに行った気がします。

人はこんな気持ちになることがあるんでしょうか?
受け入れがたいことが起きた時、まず無気力・脱力が襲い、
その後パニックになり涙が止まらなくなる

これを止める方法はないと思います。

もう頭で考えるというよりも、反射的にこうなってしまったという感じ。
たぶん、たとえ誰に何を言われても、この時は何も聞こえないと思います。

無気力恐怖
正反対に見えるような感情が一気に襲ってくる感じ。
気を抜けばいつでも涙があふれてしまいそうなほどの感情。

もしかして、この感情も「脳に腫瘍があった」からでしょか?
腫瘍の場所として関係ないとされますが、脳の中のことはよくわかりません。
だから、この感情も、腫瘍も影響していたのかもしれません。

それにしても、今思い返そうとしただけで、
この日の感情を思い出すと自然と涙がそうになります。 


ただ「死ぬか、生きるか」ではなく、
「普通ではなくなる」かもしれないことだけで、ここまでの感情になります。


もし自分の身にそんなことが降りかかったとしても、
気をしっかり持ってください。
大丈夫。
感情をコントロールできなくなることは普通です。
誰でもそうなるはずです。冷静でなんていられるわけがありません。
泣いても何も変わらなくても、泣く以外にできません。


この日がわたしが一気に地獄の底に落ちた日です。
・・・まだまだ、ここからだというのに、、、
わたしはすでにコントロールを失っていました。